申請者らは、二光子励起顕微鏡の導入により皮膚血管周囲に皮下脂肪とは異なる脂肪細胞の存在を新規に同定し、perivascular adipose tissue (PAT)と命名した。 高脂肪食負荷マウスに尋常性乾癬様皮膚炎を発症させたところ皮疹が著明に増悪した。またIL-17産生のgdT細胞の浸潤が著明に亢進していた。さらに、PATに高脂肪食の成分であるリノレン酸などを添加したところ、同様のサイトカインやケモカインの産生が亢進した。以上の結果は、高脂肪食負荷により、皮膚のPATや血管内皮細胞を介して尋常性乾癬の症状が増悪に導かれていることを示唆する。
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