オリゴデンドロサイト(Oligodendrocyte: OL)系譜細胞のアルツハイマー病(Alzheimer’s Disease: AD)における役割は全く不明である。研究代表者は成体ラット脳海馬からOL前駆細胞(adult OL progenitor cell: aOPC)を分離・培養する方法を確立し、細胞表面にplexin-B3を発現する新しいaOPCを発見した。In vitro、in vivo、ヒトAD死後脳でplexin-B3陽性aOPCがAβ分泌細胞としてAD病理に重要な働きをしていることを発見した。これらの事実は、従来のアミロイド仮説を見直す必要性を強く示唆する。
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