電極表面での電気化学的吸脱着を利用して放射性金属イオンを微少空間でのペプチド・抗体標識に応用する挑戦的な研究を行った。[18F]フッ素イオンを微少な空間を有する電極チップで捕捉し、Al3+イオンと反応させてAl[18F]F2+を>75%の収率で得たが、全回収率は再現性に乏しく、電極表面の状態変化が原因と推測された。HM12サイクロトロンを用いて64Ni(p,n)64Cu核反応により64Cuを製造するための照射容器を試作した。HERS抗体のTranstuzumabとCetuximabを修飾して、これらと64Cuを微少空間で錯形成を行う最適な反応法と分離精製法のための調製プロトコールを確立した。
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