Mo吸着材アルミナにメソポーラス加工を行った。焼成温度を500-1200度まで段階的に変化させ、走査型顕微鏡で表面に多くの細孔を伴ったメソポーラス構造を確認した。Mo吸着能は600度で焼成した場合に比表面積275m2/g 、700度では比表面積230m2/g、Mo吸着量40mg/gと高く、比表面積やMo吸着量は、既存のアルミナ製剤の比表面積110m2/g、Mo吸着量10-20mg/gと比べて約3倍高い数値であった。一方、900度では比表面積139m2/gと既存のアルミナと同等であり、表面積及びMo吸着能は焼成温度などの条件を変えることで大きく変化することが明らかになった。
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