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2015 年度 実施状況報告書

単色X線透過画像を用いたCT組織コントラスト向上のための情報幾何学的手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K15450
研究機関群馬大学

研究代表者

大竹 英則  群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (60727535)

研究分担者 中島 崇仁  群馬大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任准教授 (70375559)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワードデュアルエナジーCT / ヨードマップ
研究実績の概要

デュアルエナジーCT装置を用いた臨床画像の解析を行った。生理的に甲状腺に蓄積されているヨードはCT画像で高吸収を示すことが知られている。ただし、甲状腺のCT値とヨード量の相関についてははっきりした報告がない。そこで、本研究では異なるエネルギーで撮像された2つのCT画像からヨードマップを作成して、甲状腺シンチによる放射性ヨードの集積率との比較を行った。
CT値とヨードマップから得られたヨード量との間には正の相関が認められたが、R2=0.553と中等度の相関であり、CT値とヨードマップから得られるヨード量には解離がある可能性が示唆された。今後は甲状腺の摘出標本などから、本来のヨード量をゴールドスタンダードとした比較が必要と考えている。
放射性ヨードの集積率については、経口摂取後3時間と24時間後にγカメラによる甲状腺の撮像を行い、それぞれ集積率について計測を行った。CT値だと、ヨードの集積率との相関があまり強くなかったが、ヨード量では3時間値・24時間値ともに中等度の相関が認められ、特に3時間値で強い相関があった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

デュアルエナジーCTが撮影できる臨床CT装置を用いた検討を行うはずであったが、中央部分にリング状のアーチファクトが出るようになってしまい、メーカー本社で画像および装置の検証を行っている。このため、予定していた画像が得られなくなってしまい、ファントムを用いた実験が遅滞している。

今後の研究の推進方策

動物用のCT装置を用いて仮想単色X線等価画像を作成する。この解析についてのプログラムは今年度に開発済みであるため、動物ファントムを用いた実験を行う。臨床CT装置の問題が改善され次第、開発したプログラムをもとに臨床データで研究を進める。

次年度使用額が生じた理由

臨床CT装置を用いた研究が装置の不具合によって進んでいない。このため、予定していた実験が十分にできていない。

次年度使用額の使用計画

装置の回収・修理後に実験を再開する。

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公開日: 2017-01-06  

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