研究課題/領域番号 |
15K15466
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研究機関 | 国立研究開発法人放射線医学総合研究所 |
研究代表者 |
下川 卓志 国立研究開発法人放射線医学総合研究所, 重粒子医科学センター, チームリーダー (20608137)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 重粒子線 / 局所照射 / 再生 / 障害 |
研究実績の概要 |
培養細胞3次元モデルの構築とその検証を、イタリアTIFPAの研究グループと協力して進めた。コラーゲンスポンジを用いた系では、強度の異なる材料を用いてその実験上の至適化を行った。 プラナリアはX線および炭素イオン線での放射線感受性比較を行い、その評価方法として、CT, MRIおよびPIXEによる解析を比較検討し、幹細胞動態解析について改良を行った。 マウスを用いた実験計画では、蛍光タンパク質安定発現マウスの繁殖及び遺伝的背景の交換をすすめ、移植実験のための準備を進めた。さらに胸部部分照射による経時変化については、C57BL/6Jマウスについては照射後20週まで、C3H/Heマウスについては照射後12週まで終了し、その照射部位と周囲における皮膚の変化を病理切片にて解析した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定されていた研究は、概ね計画通り進行している。蛍光タンパク質安定発現マウスは導入手続きの遅れなどにより計画より遅れているが、すでに繁殖及び遺伝子背景の交換を進めており、H28年度前半に実施可能である。一方で海外との研究協力により3次元モデルやマウスの高度化などをすでにすすめることができた。 以上の理由により、概ね順調に進展していると評価した。
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今後の研究の推進方策 |
計画通り実施予定であるが、特に導入した蛍光タンパク質安定発現マウス由来の細胞を用いた移殖実験を中心に実施する。加えて、イタリアTIFPA及びスウェーデンKIとの共同研究を発展させ、本研究における解析の高度化をすすめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
他の業務予定重複したため、予定していた学会参加を取りやめたこと、および、本研究で使用する実験装置ならびに測定機器の使用可能日程の関係で実験の順序を変えたため、それに関係する経費が次年度使用分が生じてしまった。
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次年度使用額の使用計画 |
順序を変えたため延期されていた実験に必要な試薬、材料費ならびに学会参加に関する費用(参加費、交通費、宿泊費、英文校正費など)として使用予定
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