本研究は、マイクロRNAなどの短鎖ノンコーディングRNAに起こる化学修飾を網羅的に検出する技術を開発する目的で進めてきた。アフィニティークロマトグラフィーによるサンプルの純化の技術、イオン化効率の向上などのための条件の検討を行い、合成オリゴのレベルであれば、1~5%以下のメチル化を検出できるまでの精度を実現することができた。質量分析に関しては、小分子核酸の検出に最適な質量測定レンジや、レーザー強度の調整を行なった。網羅的検出のため、基板上にターゲットを捕捉するためのオリゴ核酸を高密度に配置する技術の開発を進めており、チップ基板上への捕捉オリゴのプリントの工程に関して条件検討を行なった。
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