研究課題
胎生期に発現する内在性マイクロRNA(既に特許化 [WO2011-102444等])を医薬品として最適化する為に、①架橋型修飾(共有結合他)、②Drug Delivery System(DDS)搭載する技術を新構築することを目的とした。応用範囲は、癌を含む体細胞の直接リプログラミングを個体レベルで誘導、エピゲノムを基盤とした革新的な細胞改変、画期的な疾病制御を具現化することを目指した。新たなステージの特許戦略を展開して、最適化、企業移転、臨床応用へ加速して研究を進めた。新規性としてはマイクロRNAの架橋型修飾・DDS搭載の最適化は重要なシーズを生み出した。有用性としては、癌・再生医学の先進的シーズ(癌幹細胞の根絶・再生による組織修復)。先進性としては、高度なエピゲノム操作を、簡便で安全な方法で実現する。トランスレーショナル研究としては、先端医科学の臨床医学への展開を目指した。3つの天然型マイクロRNAを基本骨格として化学修飾によりシーズの最適化を展開した。前臨床としてDDS搭載まで進め、個体レベルで癌幹細胞に対する効果が最大であり、正常細胞への有害事象がないシーズを開発した。遺伝子組み換え・動物実験(承認番号24-122-011)は全て倫理規定を遵守して実施した。(1)人工型リボ核酸の開発:翻訳アッセイを指標として抑制機能、刺激機能に類別化。核酸修飾と機能の対応法則を明らかにした。試作品で構造予測の結果、核酸リボース・リン酸間の結合を保持した形で蛋白質間に挟まれており、この空間を補填する構造が有利である結果が得られているので、この手掛かりから更に詳細に構造を読み解いた。計算速度は概ね103CPU程度を得ており、1次スクリーニングは2ヶ月程度の計算エフォートで達成できた。(2)DDS搭載:観察または腫瘍径15ミリ以上で腫瘍を核出、免疫組織解析した。
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