研究課題/領域番号 |
15K15502
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
盛 真一郎 鹿児島大学, 医歯学域医学部・歯学部附属病院, 助教 (00620519)
|
研究分担者 |
奥村 浩 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 客員研究員 (10398282)
前村 公成 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (30398292)
喜多 芳昭 鹿児島大学, 医歯学域医学部・歯学部附属病院, 助教 (30570692)
馬場 研二 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 医員 (30642615)
夏越 祥次 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (70237577)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | エクソソーム / 大腸癌幹細胞 / EMT / miRNA / ナノ磁気ビーズ |
研究実績の概要 |
①HCT116,HCT15,COLO201,COLO205の大腸癌細胞株を購入し,培養を行った.培養細胞の上澄み液を回収し,フィルターを使用し,エクソソームを回収し,内包されているタンパク質を解析した.⇒結果,タンパク質が抽出され,エクソソームが回収できることを確認した. ②多摩川精機株式会社の受託サービスに依頼し,FGビーズにエクソソームの表面膜たんぱく質であるCD9,CD63,CD147の3種類のリガンドの固定化を行った. ③FGビーズに固定化されたCD9,CD63,CD147の3種類を使用し,エクソソームの回収が可能か実験した.正常のマーカーであるCD9を固定化したFGビーズで,HCT116を培養した上澄みからエクソソーム回収実験をしたところ,タンパク質およびCD9がウェスタンブロットで確認できた.同様に,癌のエクソソームマーカーであるCD63を固定化したFGビーズで,HCT116を培養した上澄みからエクソソーム回収実験をしたところ,タンパク質もCD63もウェスタンブロットで確認できなかった.これは,リガンドとしてのCD63が不適切であった可能性が考えられた.癌のエクソソームマーカーである,CD147を固定化したFGビーズで,同様の実験をしたところ,タンパク質およびCD147がウェスタンブロットで確認できた.免疫沈降反応を利用し,エクソソームが効率よく回収されることが示唆された.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
大腸癌細胞の培養を行い,エクソソームを確認し,FGビーズにCD9,CD63,CD147の3種類のリガンドの固定化を行った.おおむね順調に進展している.しかし,電子顕微鏡でのエクソソームの確認が出来ておらず,次年度の課題となった.
|
今後の研究の推進方策 |
①CD9,CD63,CD147の3種類のリガンドの固定化したビーズを用い,大腸癌細胞株の上澄みより特定のエクソソームの抽出と解析を行う. ②電子顕微鏡によりエクソソームの確認を行う. ③大腸癌幹細胞マーカーであるLGR5,CD133,CD44,CD166,CD24,CD26のリガンドをビーズに固定化し,特定のエクソソームを検出し解析する.
|