細胞及び動物を用いて、オキシム誘導体(ONO-1301)の血管新生・創傷治癒促進効果と毒性検討を行った。その結果、ONO-1301は細胞レベルで肝細胞増殖因子(HGF)等の各種血管新生・組織再生因子を産生促進し、血管新生を促進した。また、下肢虚血動物にONO-1301の生体分解性高分子に内包した徐放性製剤を筋注投与することにより、虚血部で血管新生を促進し、血流量及び運動能が回復することを確認した。また、同製剤の毒性試験にて安全性を確認した。以上、ONO-1301軟膏剤は創傷部位にて持続的に多種の血管新生・組織再生因子を産生誘導することにより、創傷治癒促進剤になり得ることが示唆された。
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