研究課題
1、健常マウスを冠動脈左前下行枝の結紮により心筋梗塞モデルを作製し、1,3,7,14日後の心筋梗塞領域、梗塞外側境界領域、および遠隔健常心筋組織を採取した。2、各領域の心筋組織からTotal RNAを抽出し、RT2 ProfilerTM PCR Arrayにより組織内の細胞外基質・接着分子および炎症性サイトカインなどの発現を網羅的に調べた。3、遠隔健常心筋組織に比べ、梗塞領域や境界領域に多くの細胞外基質・接着分子の発現が異なっており、また一部の炎症性サイトカインの変化も認められていた。
2: おおむね順調に進展している
心筋梗塞後に梗塞と境界領域における細胞外基質・接着分子および炎症性サイトカインの発現を網羅的に解析でき、多くの因子の経時的な発現変化を見出した。
In vitro解析により、心筋再生に重要な役割を果たす因子を同定し、再生ニッチの構成をすこしずつ明らかにしていきたい。
同一研究テーマで財団や大学内部から別にすこし資金を得られていたため。
研究全体に必要な資金は科学研究費補助金よりも多額と予想されるため、今年度の余剰金はその不足分を賄う。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 2件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 1件)
Stem Cells Transl Med.
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Sci Rep.
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doi: 10.1038/srep22781.
J Cell Mol Med.
巻: 3 ページ: pii: e12377.
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