本研究は体内で作製可能な再生型人工血管Biotubeにおける成長性について追求した。得たい形状の組織体を型どる鋳型を生体皮下に2ヶ月程度埋め込み、その後に摘出すると鋳型の計上に沿った自己結合組織のみから形成される移植用組織体を得られる再生医療技術である生体内組織形成術(IBTA)を用いた研究である。 この技術を用いて作製した人工血管Biotubeは生体血管に移植するとその領域で生着し、組織再構築が起こり血管様構造へと再生する。これを若齢ビーグル犬頚動脈に移殖すると移植後に生体血管の成長に追従して口径および長さが拡大し、Biotube自体が生体血管とともに成長することが本研究でわかった。
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