• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実施状況報告書

NMRメタボロミクスを用いた脳腫瘍血清診断

研究課題

研究課題/領域番号 15K15531
研究機関日本医科大学

研究代表者

足立 好司  日本医科大学, 医学部, 准教授 (00231928)

研究分担者 平川 慶子  日本医科大学, 医学部, 助教 (30165162)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード脳腫瘍 / メタボロミクス解析 / NMR / 血清診断
研究実績の概要

脳腫瘍の血清診断に NMR メタボロミクスの技術を応用することを目的に研究を開始した。平成27年度は、具体的な研究計画を策定し、検体収集およびデータ管理のための器具・機器や PC 環境を整備した。
当該研究を遂行するために、倫理委員会での承認を得て、脳腫瘍患者からの血液検体の収集を開始した。血清は、遠心分離により細胞成分等の不溶成分を除去し、-80℃に保存した。同患者からは、通常行われている血液生化学検査データ、画像所見、病理組織診断、臨床経過などの臨床情報も収集し、データ解析の際に検体ごとの臨床情報を振り返ることができるようにデータベース化した。NMR 計測に際しては、本情報を連結不可能な匿名化資料とした。
平成27年度は、超低温フリーザーの故障による検体の逸失などにより、十分な検体数が集まらず、残念ながら NMRメタボロミクス計測には至らなかったが、既存の対照血清を用いて、研究分担者である平川らが確立した独自の計測方法およびメタボロミクス解析の手法の確認と最適化を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

検体を保存管理していた超低温フリーザーが故障し、検体を逸失してしまった。別予算にて新たに超低温フリーザーを購入し、検体収集を再開したが、十分な数の検体を集めることができなかった。

今後の研究の推進方策

平成27年度中に再収集した検体が21あり、平成28年度はまずこの検体の NMR 計測を開始する予定である。平成28年度上四半期には、再収集後の検体数がトータルで30に到達する見込みであり、この30検体の NMR 計測が完了したところで、可及的早期にメタボロミクス解析を実施し、血清でのグリオーマの診断が本技術により可能かどうか検討する。
並行して更なる検体の蓄積を行い、グリオーマの亜分類、悪性度判断が本技術で可能となるかどうかについても、平成28年度中に検討を始めたいと考えている。

次年度使用額が生じた理由

検体を保存管理していた超低温フリーザーが故障し、検体を逸失してしまった。別予算にて新たに超低温フリーザーを購入し、検体収集を再開したが、十分な数の検体を集めることができなかった。平成27年度に予定していた NMR 計測を次年度に延期したため、計測に必要な物品費等が次年度使用額として発生した。

次年度使用額の使用計画

平成27年度に収集した21検体の測定を完了させるとともに、更なる検体の蓄積を行い、NMR 計測およびメタボロミクス解析を推進する予定である。

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi