研究成果の概要 |
低悪性度グリオーマ関連ドライバー遺伝子をTet-onシステムを用いてヒトiPS細胞に導入し、BRAF-V600E変異導入ヒトiPS細胞由来神経前駆細胞の樹立に成功した。BRAF-V600E変異はヒトiPS細胞由来神経前駆細胞の増殖能を亢進させる作用を有し、それにはMAPK, PI3K, RAS pathway関連遺伝子発現が関与することが示唆された。ヒトiPS細胞およびヒトiPS細胞由来神経前駆細胞を応用した低悪性度グリオーマ関連ドライバー遺伝子変異の機能解析を行った報告は殆ど無く、当該領域における新規性のある萌芽的研究成果が得られたと結論づけられた。
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