変形性関節症の中心的な症状は関節の痛みであるが、マウスモデルでの評価は組織学的なものがほとんどであり、痛みについては不明な点が多かった。本研究では動作解析により変形性関節症モデルマウスの関節痛がどのような歩行の異常をもたらすかを検討した。変形性関節症モデルマウスを用意し、十分に変形性関節症が進行するのを待った。その後、トレッドミルでマウスを歩行させ、3台の高速度カメラで記録し、マーカーの動きを計算した。それぞれのマーカーの高さ、各関節の角度がどのように推移するかを調べ、接地時の膝の踏み込む角度と、けりだす角度に変化がみられることなどが分かった。
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