メタボリックシンドロームにおいて変形性関節症(OA)発症率は尿酸濃度と相関する。我々は、マウス高脂肪食モデルを用いて、高脂肪食によって誘導される変形性膝関節症に対して、キサンチンオキシダーゼ(XOR)阻害剤投与が予防効果を持つことを示した。C57BL6Jマウスに高脂肪食を与え、半数にXOR阻害剤のフェブキソスタット(FEB)を飲水投与した。その結果、高脂肪食負荷によって進行する骨棘形成、滑膜増殖、関節軟骨のOA変化は、FEB投与によって軽減した。膝蓋下脂肪体の炎症はHFD群にて悪化したが、FEB投与によって抑制された。以上の結果から、XORがOA制御の新たなターゲットとなる可能性が示唆された
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