研究課題
C2C12細胞に変異型ALK2ベクター、レニーラ・ルシフェラーゼベクターおよびId1プロモータールシフェラーゼベクターを遺伝子導入したスクリーニング系を確立した。その系を用いてFDA許認可薬のパネルを用いて網羅的な薬効スクリーニングを実施し、4種類の抗うつ薬(ノリトレン、アナフラニール、プロチアデン、トリミプラミン)、3種類の抗ヒスタミン薬(ヒスマナール、アゼプチン、クラリチン)、3種類の抗精神病薬(スピペロン、ロドピン、インプロメン)、その他ジヒデルゴット(セロトニン作動薬)、ペルジピン(高血圧薬)、オーラノフィン(抗リウマチ薬)、ローコール(高脂血症薬)、エビスタ(骨粗鬆症薬)を候補薬として同定した。このうち、MTSアッセイにより細胞増殖能を評価したところ、アゼプチン、ローコール、アナフラニール、トリミプラミン、スピペロンの5薬剤が細胞増殖能を保ちながらルシフェラーゼ活性を低下させた。これら5薬剤に対してサードスクリーニングにてルシフェラーゼ活性の薬剤濃度依存性を検討したところ、アナフラニールとスピペロンでは濃度依存性を認めなかった。そこでアゼプチン、ローコール、トリミプラミンの3薬剤に対し、Id1のmRNAの発現をRT-PCR法で、Id1タンパクの発現をWestern blotting法にて評価したところ、いずれもmRNAレベルでの抑制は認められたが、タンパクレベルでの抑制は明らかではなかった。また、Id1の標的遺伝子である各種骨形成マーカー(アルカリフォスファターゼ、オステオカルシン、オステオポンチンなど)のmRNAおよびタンパク発現を検討し、一部では抑制効果を認めたものの、候補薬剤を決定するほどのin vitroでの有効性を得ることはできなかった。次いで、crude BMPの筋肉内移植による異所性骨化モデルラットにそれぞれの薬剤を経口投与して、in vivoにおける骨形成抑制効果を評価した。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 8件、 オープンアクセス 8件) 学会発表 (16件) (うち国際学会 16件、 招待講演 4件)
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