研究課題
昨年度実施した無細胞合成タンパク質による網羅的スクリーニング:当研究センターにて独自に開発されたコムギ胚を用いた無細胞タンパク質合成技術(Takai et al. Nature Protocol 2010)を応用して合成されたおよそ2万個のタンパク質とグルココルチコイド受容体(GR)とのタンパクータンパク結合スクリーニングの結果から、これまでに報告されていないオートファジーに関連した分子との結合が、もっと強いシグナルを認めた。当該分子との直接結合も確認できたことから、グルココルチコイドによるタンパク質分解のnon-genomic actionの一部が存在することが推察された。また、ステロイド誘発性大腿骨壊死マウスモデルを確立し、長期のグルココルチコイド経口投与により、大腿骨遠位骨幹端における骨細胞壊死が有意に増加することを確認することができた。また、本実験は臨床的に注目されているビタミンEを、欠乏させた餌を用いていることから、抗酸化作用とのオートファジーの関連を推察する結果となった。
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http://www.m.ehime-u.ac.jp/school/imailab