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2015 年度 実施状況報告書

敗血症におけるオレキシン神経の役割

研究課題

研究課題/領域番号 15K15561
研究機関弘前大学

研究代表者

廣田 和美  弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20238413)

研究分担者 櫛方 哲也  弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80250603)
橋場 英二  弘前大学, 医学部附属病院, 准教授 (10374844)
丹羽 英智  弘前大学, 医学部附属病院, 助教 (20374845)
斎藤 淳一  弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (90647413)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード敗血症 / オレキシン / ラット / メラニン凝集ホルモン
研究実績の概要

1. 敗血症モデルを作成するために適切な敗血症毒素(LPS: リポポリサッカライド)の腹腔内投与量の決定
250g前後のSprague-Dawley ラットにおいて、LPS 10, 20, 30 mg/kg ip投与による生存率(各群n=5):10mg/kg群80%、20mg群20%、30mg群20%と10mg/kg増やすだけで大きく生存率に差が出たのでであったので、次にさらに細かく投与量を設定した。LPS 10mg/kg (n=15), 13mg/kg (n=10), 15mg/kg (n=10) ipによる生存率: 10mg/kg群60%、13mg群60%、15mg群30%であった。以上よりLPSの投与量は10mg/kg ipに決定した。
2. 敗血症ラット(LPS 10mg/kg)と非敗血症ラット(生食)での脳内オレキシンA(OXA)、メラニン凝集ホルモン(MCH)
OXA (pg/mg tissue)[対照群 vs LPS群]: 橋[2.85±0.81 vs 3.59±0.68]、海馬[1.44±0.20 vs 1.75±0.62]、視床下部[7.35±1.96 vs 7.47±2.16]、大脳皮質[0.95±0.13 vs 1.09±0.36]で、LPS投与によってもOXA含有量の変化はなかった。MCH (pg/mg tissue)[対照群 vs LPS群]: 橋[13.3±10.1 vs 4.2±1.8, p<0.05]、海馬[15.4±0.9 vs 3.4±1.0, p<0.05]、視床下部[33.3±24.4 vs 14.2±12.7, p<0.05]、大脳皮質[7.3±4.0 vs 3.7±1.1, p<0.05]で、LPS投与によりMCH含有量は有意に低下した。LPS1回投与で、脳内オレキシン含有量に変化でると予想したが、変化はなく予想していなかったメラニン凝集ホルモンの方が変化した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

OXAの脳内含有量はLPSで変化せず、MCHが有意に低下したので、今後の研究方法を考える必要性が出た。

今後の研究の推進方策

LPS 10mg/kgの一回投与ではなく、もっと少量を毎日2週間程度投与して、敗血症慢性モデルで、脳内OXAが変化するかどうか検討する。

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公開日: 2017-01-06  

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