研究課題
挑戦的萌芽研究
オレキシン(OX)神経は循環制御に重要な神経であるが敗血症で変性する。このため、OX神経が敗血症での病態生理に関与するか、Sprague-Dawley(SD)ラットとOX神経が排除されたOX/ataxin-3 transgenicラットを用いた動物実験と敗血症をはじめとしたICU入室患者での臨床研究の両面で検討した。結果、ラットを用いた動物実験では敗血症により橋OXA含有量は有意に減少し、それに合わせて敗血症時の生存率が低下した。しかし、臨床の血中OXA濃度は治療に反応せず、また重症度を示すAPATCH2スコアとも相関せず、動物実験の結果を支持するものではなかった。
麻酔科学