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2016 年度 実施状況報告書

CHDF・ECMO使用時の回路内血栓形成における好中球細胞外トラップの寄与

研究課題

研究課題/領域番号 15K15564
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

篠田 健  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助教 (30727243)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード細胞外トラップ / 血栓形成 / 血液凝固
研究実績の概要

2016年度は東京医科歯科大学医学部附属病院・集中治療部における臨床研究を計画した。持続血液ろ過透析(CHDF)(40例)または膜型人工肺(ECMO)管理が必要となった患者(20例)について、これらの体外循環を開始する直前(臨床研究エントリー時)、開始後24時間後,48時間後,72時間後に採血を行い、血清およびクエン酸処理による血漿を採取する。PT、APTT、フィブリノゲン、AT-III, 可溶性フィブリンモノマー複合体、FDP,D-ダイマー、PAI-1、トロンボモジュリン、HMGB-1、二重鎖DNA、MPO-DNA ELISAアッセイ、DNase活性、interleukin-6、interleukin-8、interleukin-10について測定を行い、抗凝固薬の投与状況に関する記録、回路内凝固の発生の有無、CHDFの背景となる基礎疾患との関係や、凝固系検査の指標との相関について検討する計画を立てた。
しかし、予定していた臨床研究を開始するにあたり、東京医科歯科大学医学部附属病院集中治療部における人事異動等(集中治療部部長の退職・新部長の就任)に伴い、施行体制を再編する必要が生じ、研究計画そのものを再編する必要が生じた。そこで、研究期間を2017年度まで延長し、施行体制を整えて、臨床研究を行う予定とした。好中球細胞外トラップの評価系において、Gavilletらが2015年に発表したフローサイトメトリーを用いた定量法(Am J Hematol. 2015 (12):1155-8. doi: 10.1002/ajh.24185)についても適用が可能かどうかを検討し、可能であれば、測定系に加える予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

予定していた臨床研究を開始するにあたり、東京医科歯科大学医学部附属病院集中治療部における人事異動等(集中治療部部長の退職・新部長の就任)に伴い、施行体制を再編する必要が生じ、研究計画そのものを再編する必要が生じた。

今後の研究の推進方策

東京医科歯科大学医学部附属病院ICUならびにER-ICUで持続血液ろ過透析(CHDF)(20例)または膜型人工肺(ECMO)管理が必要となった患者(20例)について、これらの体外循環を開始する直前(臨床研究エントリー時)、開始後24時間後,48時間後,72時間後に採血を行い、血清およびクエン酸処理による血漿を採取する。炎症性サイトカイン、D-dimer、フィブリノーゲンおよび、抗凝固薬の投与状況について測定・記録し、回路内凝固の有無及び予後との相関について、検討する。

次年度使用額が生じた理由

予定していた臨床研究を開始するにあたり、東京医科歯科大学医学部附属病院集中治療部における人事異動等(集中治療部部長の退職・新部長の就任)に伴い、施行体制を再編する必要が生じ、研究計画そのものを再編する必要が生じた。これに伴い、本計画に使用予定であった予算についても、次年度に繰り越す形とした。

次年度使用額の使用計画

臨床研究における血液検体の評価に必要な試薬や採血管・検体保存容器などの購入に充てる予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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