磁気インピーダンス(MI)センサは、微弱な生体振動をナノテスラレベルの磁界変動として検出できた。3軸MIセンサと3軸加速度センサを組み合わせることにより、地磁気や加速度の偏位から、リアルタイムに生体の位置や姿勢の数値化が可能となった。 また、サーボモータの動きをマイコンのArduinoで制御し、尺骨神経刺激による母指内転筋の回転運動を模倣できる回転運動試験機を開発した。この試験機に3軸MIセンサなどを統合したモーションセンサを搭載し、生体振動を客観的に評価できる生体振動評価装置を構築した。この装置を用いることにより、母指内転筋運動の理論的な解析など、新たな用途が拓かれた。
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