下垂体前葉細胞における脱分極によるプロオピオメラノコルチン(POMC)産生に対する静脈麻酔薬の作用を解析した。静脈麻酔薬プロポフォール、チオペンタール、ミダゾラム、ジアゼパムは、L型Caチャネルを抑制してCa流入を低下させるとともに、Protein kinase AのサイクリックAMP感受性を低下させてPOMC産生を抑制することが示唆された。アストロサイトにおける低酸素によるエリスロポイエチン誘導に対するミダゾラムの作用について検討した。ミダゾラムが低酸素誘導因子(HIF)-1alphaの核内移行を抑制することにより低酸素によるエリスロポイエチン発現誘導を抑制することが示唆された。
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