方法 16時間絶食した雄性SDラットをプロポフォール群(P群)とカルニチン同時投与群の2群に分類した。3時間後まで遊離脂肪酸、グルコース、アミノ酸、βーヒドロキシ酪酸を測定した。細胞実験では酸素消費量を測定することでプロポフォール添加時のエネルギー基質の利用効率を調べた。結果 遊離脂肪酸とグルコースはP+C群で有意に増加し、アミノ酸とβーヒドロキシ酪酸は低下していた。細胞実験ではプロポフォール添加により脂肪酸の利用が抑制され、糖・アミノ酸利用で代償されていた。結論 プロポフォールは脂肪酸代謝を抑制するが、カルニチンはこの作用を抑制し、ミトコンドリア機能を保護する可能性が示唆された。
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