研究課題
がん患者の治療としての手術を行う際に使用する麻酔薬の種類などを含む麻酔管理法の差異が、その後の患者予後にいかなる影響を与えるかという問題を検討するため申請者らが開発した新規がん組織培養法(Cancer Tissue-Originated Spheroid; CTOS法)(PNAS (2011) vol.108, p6235)を援用してがん組織に特徴的な表現型(hallmarks of cancer, (Cell (2011) vol.144, p646))へ麻酔薬が直接与える影響を細胞生物学的、分子生物学的さらに遺伝学的に追究することが本研究の目的である。以下に実験計画に即した実施状況を記載する。# CTOSを用いた検討: CTOSは患者由来手術切除標本から樹立され継代を行っているラインをした培養を開始しした。# がん組織の表現型への影響の検討:増殖能、代謝モード、細胞膜分子発、細胞死(アポトーシス)、細胞内シグナル分子活性などがん細胞の表現型をアッセイする実験系を確立した。#樹立細胞株を用いた検討 : CTOSと並行してがん組織由来の樹立細胞株を用いて増殖能、代謝モード、細胞膜分子発、細胞死(アポトーシス)、細胞内シグナル分子活性などがん細胞の表現型をアッセイする実験系を確立した。
2: おおむね順調に進展している
実験系の確立ができ、ほぼすべての予備実験を終えることができている。
動物実験系の立ち上げを急ぎ動物実験の結果をあわせて研究の完成をめざす
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 4件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 2件)
Am J Pathol
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