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2016 年度 実績報告書

haptics技術を用いた非閉塞性無精子症に対する精巣内精子回収術の新展開

研究課題

研究課題/領域番号 15K15588
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

岩本 晃明  国際医療福祉大学, 大学病院, 教授 (60046117)

研究分担者 佐藤 陽子  東亜大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50398963)
吉池 美紀  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 研究技術員 (60398964)
大西 公平  慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (80137984)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワード非閉塞性無精子症 / 顕微鏡下精巣内精子回収術 / haptics / 精巣硬度 / 精細管硬度 / 精細管基底膜 / Johnsen score / 停留精巣造精機能障害モデル
研究実績の概要

正常ハムスター精巣(sham群)と造精機能障害精巣モデルとして停留精巣(RT)手術を施した2週間後の精巣(RT群)との硬さ及び精巣の組織学的検討を行った。結果:sham群(n=15)とRT群(n=16)の硬さはそれぞれ1.46±0.31、0.40±0.13N/μmでP<0.0001と有意にRT群で低値を示した。造精機能の評価はJohnsenスコア(JS)を用いてJS平均値はそれぞれ6.96±0.04、4.08±0.71であった。RT群において有意に低値であった(P<0.0001)。硬さとJSの間には強い正の相関(r=0.8883, p<0.0001)が認められた。
そこで精巣全体の硬さに影響を及ぼすと考えられる精巣内の形態学的変化について画像解析装置により解析を行った。結果:sham群 /RT群の測定値は精巣白膜厚(&micro;m)25.9±12.8 / 82.6±24.7、精細管直径(&micro;m)267.5±14.2 / 165.7±19.9、精細管占有率(%)93.3±2.2 / 82.6±7.5、精細管内の細胞層厚(&micro;m)75.6±10.2 / 34.6±9.6、精細管基底膜厚(&micro;m)1.14±0.07 / 1.67±0.16であった。RT群はsham群と比較し精巣サイズが減少するだけでなく白膜と精細管基底膜が有意に肥厚し、精細管の縮小とともに精細管占有率が有意に低下した。白膜厚、精細管基底膜厚の間には負の相関が、精細管直径、精細管占有率、細胞層厚との間には正の相関が認められた。測定した全ての形態学的指標とJS並びに硬さには相関が見られた。
次に精細管の硬度測定を行った.しかし単離した精細管の測定が困難と判明した。そこで臨床で行っているMD-TESEと同じ状態:摘出ハムスター精巣の白膜を切開後精細管を露出し測定を試みたが1本の精細管の硬さを測定するには改善の余地があり今後の課題となった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 精子形成能判定のための精巣の硬さ測定装置の開発2016

    • 著者名/発表者名
      冨塚大輔,小川健司,吉池美紀,野澤資亜利,中澤龍斗,佐藤陽子,
    • 雑誌名

      日本コンピュータ外科学会誌

      巻: 25 ページ: 271-272

    • 査読あり
  • [学会発表] ロボット支援を用いた非閉塞性無精子症に対するMD-TESEの精子回収率改善を目指した挑戦的萌芽研究 第1報 ハムスター精巣の硬さと造精機能との関連2017

    • 著者名/発表者名
      岩本晃明、小川健司、冨塚大輔 、吉池美紀、野澤亜利  中澤龍斗 、佐藤陽子、森川康英、大西公平
    • 学会等名
      第105回泌尿器科学会総会
    • 発表場所
      鹿児島城山観光ホテル
    • 年月日
      2017-04-22 – 2017-04-23
  • [学会発表] 精子形成能判定のための精巣の硬さ測定装置の開発2016

    • 著者名/発表者名
      冨塚大輔,小川健司,吉池美紀,野澤資亜利,中澤龍斗,佐藤陽子,
    • 学会等名
      第25回日本コンピュータ外科学会
    • 発表場所
      東京工科大学蒲田キャンパス
    • 年月日
      2016-11-26 – 2016-11-27

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公開日: 2018-01-16  

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