研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、次世代の顕微授精法の実現に向け、卵子内への精子の導入を自動化する卵細胞膜穿破を介さない新規顕微授精法の確立を目的とし、マウスをモデルとして不活化センダイウイルスを用いた精子・卵子の膜融合による受精実験を実施した。まず、精子先体外膜除去の為、Ca ionophore A23187を用いた人為的先体反応誘起実験を行った。精子内カルシウム濃度の上昇により先体反応の進行および先体内膜の露出が起こったが、先体反応誘起処理後にセンダイウイルスを用いた融合実験を実施した結果、最終的に精子・卵子の膜融合には至らなかった。
産婦人科学