プロゲステロン(P)はその受容体(PR)を介して作用する。陣痛時には、子宮のPR応答性低下がおこる。早期に陣痛発来する自然早産では、「子宮のPR応答性の早期減弱」が病因に関与する可能性があり、PRの標的遺伝子が正期産子宮と比べ低下していると推測される。我々は早産におけるPRの標的遺伝子を探索した。ヒト子宮内膜細胞由来のIshikawa細胞を用いて、Pを添加し、発現が上昇した15遺伝子のうち、PRに制御されるTRIM22を新規PR標的遺伝子として同定した。 正期産と早産の脱落膜細胞を分離培養し、P添加で変化する遺伝子をRNA-seqで抽出し、早産特異的に変化する遺伝子は385遺伝子存在した。
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