正常子宮平滑筋組織から分離した子宮平滑筋細胞には、分離直後は幹様細胞が多く存在するが、その後培養を続けると幹様細胞は激減した。そこで、幹様細胞ではなく正常子宮平滑筋細胞に対して、CRISPR/CAS9システムを用いて子宮筋腫の約70%に存在するMED12変異の導入を試みたところ、MED12変異導入細胞が得られた。これを用いて子宮筋腫に特徴的なホルモン依存性の細胞増殖とコラーゲン発現について調べた。MED12変異導入細胞では野生型と比較して増殖に影響はなかったが、変異及びホルモン依存的にコラーゲン発現の増加傾向が認められた。現在in vivo子宮筋腫モデルの作製を進めている。
|