研究成果の概要 |
4週齢のモルモットに全身麻酔下に136dBの超強大音を2時間暴露させ、高度難聴モデルを作成に成功した。組織学的にほとんどの外有毛細胞が脱落していることを確認した。音響暴露2週間後の聴力と回転毎での内・外有毛細胞の脱落率を計測し、幹細胞移植後の評価のためのコクレオグラムを作成した。移植する幹細胞はMuse細胞を用い、マイクロカテーテルを蝸牛鼓室階内に挿入して細胞を注入する方法を確立した。音響障害モデルのモルモットに対し、音響暴露翌日に10,000または30,000のMuse細胞を移植したが、細胞移植群では蝸牛内でのGFP陽性Muse細胞はほとんど確認できず、聴力の有意な改善も見られなかった。
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