研究課題/領域番号 |
15K15673
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研究機関 | 広島国際大学 |
研究代表者 |
竹井 豊 広島国際大学, 保健医療学部, 准教授 (20710106)
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研究分担者 |
安田 康晴 広島国際大学, 保健医療学部, 教授 (30439278)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 死戦期呼吸 / シミュレーター / 心肺蘇生 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、様々な死戦期呼吸を再現できる訓練人形を開発するために、実際に死戦期呼吸を目撃した医療従事者から大規模アンケート調査を行い、その様式の特徴を詳細に調べることである。研究計画では、平成27年度はまず全国消防機関の救急隊員や医療機関の医師、看護師を対象とした実態調査を行うことであった。しかし、石川県メディカルコントロール協議会の全面的な協力を得ることができたので、本県内の全11消防本部・全職員を対象としたアンケート調査を実施することとした。また、この11消防本部に事後検証票を配布し、今後約1年間の救急活動の記録を基に死戦期呼吸に関する情報を収集することとした(アンケート結果は回収済み)。これにより死戦期呼吸の様式のみならずその発生状況や録音された音声についての情報も得られる可能性がある。石川県内の消防職員約1500人を対象としたアンケート調査に合わせ、実際の活動記録から得られる死戦期呼吸の各種情報は統計学的にも有意義な分析可能データであると考えている。 次年度は救急隊員の活動記録(事後検証票)を回収ののちデータ化し統計学的分析と併せてその他の消防機関や医療機関の医師・看護師からもアンケート調査を引き続き行うこととしている。 28年度後半には分析結果から死戦期呼吸に特徴的な傷病者の動作や発生状況をまとめ、これを基に死戦期呼吸が再現できる訓練人形を開発可能か専門家を交え検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
全国規模とはいかなかったが、統計学的に有効な母集団からアンケート調査を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は救急隊員の活動記録(事後検証票)を回収ののちデータ化し統計学的分析と併せてその他の消防機関や医療機関の医師・看護師からもアンケート調査を引き続き行うこととしている。 28年度後半には分析結果から死戦期呼吸に特徴的な傷病者の動作や発生状況をまとめ、これを基に死戦期呼吸が再現できる訓練人形を開発可能か専門家を交え検討する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
一つの県に集中してアンケート調査を行った結果、その他の地域に行うアンケート調査費を使用しなかったため
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次年度使用額の使用計画 |
次年度では、初年度に実施できなかったその他の地域や医療機関の医師・看護師からのアンケート調査を引き続き行う予定である。
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