シェーグレン症候群(SS)をはじめとした自己免疫疾患の多くは閉経期以降の女性に発症することが知られており、エストロゲンが免疫システムに重大な影響を及ぼしているものと考えられている。本研究では、SSの病態発症に重要なエストロゲン関連因子を応用して、SSの新たな診断法の開発を目指すことを目標としている。エストロゲン関連分子の一つとしてRbAp48がSSの病理診断のマーカーになる可能性が示された。さらに、IGFBP5、CXCL10がエストロゲン関連因子として、SS患者の血清、唾液を用いて診断の指標になる可能性が考えられ、新たな自己免疫疾患の診断に有用であることが分かった。
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