二光子共焦点レーザー顕微鏡を用いて生きたマウスにおいて追跡することでジンジバリス菌の脳内浸潤メカニズムならびに脳炎症惹起メカニズムを解析した。ミクログリアに蛍光タンパク質GFPを発現するCX3CR1マウスを用いた蛍光生体イメージングにより、脳内感染したジンジバリス菌に向けてミクログリアがヌクレオチドの一種UDPに対するP2Y6受容体を介して突起を伸ばし取り囲むことを突き止めた。さらにミクログリアの反応は夜間(マウスの活動期)では昼間(非活動期)と比べて低下していた。突起伸展反応の日内変動は、分子時計によるP2Y6受容体発現量の日内変動に連動していると考えられる。
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