我々はケモカインCXCL14を野生型(Wt)マウスの10倍程度発現するCXCL14 トランスジェニック(Tg)マウスでは発癌率、移植癌の増殖速度、及び転移がWtマウスより抑制されていることを報告している。本研究では悪性黒色腫(メラノーマ)細胞の肺転移系、及び細胞培養系を用いてCXCL14の転移抑制機構を調べた。その結果、新しいビタミンC誘導体が悪性黒色腫の肺転移を抑制する事が判明した。また、マウスへのヒトの癌細胞の細胞培養系及び移植系においてBRAKの発現制御機構を明らかにすると共に、BRAKの発現が移植腫瘍の抑制に重要であることが明らかになった。
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