ラット臼歯へのGaAlAsレーザー照射は修復象牙質形成を非感染性に誘導するため、その形成機序の追究に有用と面われる。本研究は、同モデルにおけるdentin matrix protein 1 (DMP1), osteopontinの免疫組織化学的局在とmRNA発現を解析し、修復象牙質形成への関与を追究することを目的とした。その結果、修復象牙質形成に先立ちosteopontinとDMP1のmRNA発現が亢進し、続いてこれらの共発現が修復象牙質形成の起点(原生・修復象牙質境界部)で観察された。osteopontinとDMP1の、新生象牙芽細胞様細胞の分化や修復象牙質形成誘導への関与が示唆された。
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