本研究は、UVA活性リボフラビンを応用することにより、象牙質コラーゲンにおける架橋形成の確認、および耐酸性の向上が認められるかを検索した。ウェスタンブロッティングにおいて、処理後粉砕群および粉砕後処理群はコントロール群と比較し、ブロードなバンドが示す位置が高分子量側に変位していることがわかった。これにより、UVA活性リボフラビン処理が象牙質コラーゲンへの架橋を形成することが確認された。また、μCT画像においては、UVA活性リボフラビン処理により、通常と比較して脱灰が抑制されうることが示された。これらより、象牙質う蝕を想定した場合、耐酸性が向上することでう蝕の進行抑制につながることが示唆された。
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