研究課題/領域番号 |
15K15707
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
大島 正充 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (00548307)
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研究分担者 |
窪木 拓男 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00225195)
大野 充昭 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60613156)
秋山 謙太郎 岡山大学, 大学病院, 講師 (70423291)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 歯科補綴学一般 / 細胞生物学 / 発生・再生 |
研究実績の概要 |
本研究課題では、同一個体内の乳歯・永久歯の発生時間軸の違いに着目して、再生器官の再生・成熟に要する時間軸を決定しているマスター遺伝子の探索・解明を進めるとともに,それを短縮する方法を解明することを目的とするものである。 平成27年度の研究実施項目に従って進捗し、下記の研究成果を得た. 研究項目(1) 乳歯歯胚・永久歯歯胚における発生時間軸の比較検証;胎齢55日イヌ胎児顎骨から採取した乳歯・永久歯歯胚を免疫不全マウスに移植したところ、乳歯歯胚は移植後60日で完成歯にまで発生した。一方で、永久歯歯胚は同移植期間においても歯冠形成期の途中であり、乳歯/永久歯の発生速度に明らかな違いがあることが示された。 研究項目(2) 乳歯歯胚/永久歯歯胚細胞の細胞学的キャラクタライズ;摘出した乳歯歯胚と永久歯歯胚から採取した歯胚細胞の細胞挙動、テロメア活性による未分化性を解析中である。 研究項目(3) 発生時間軸制御に関わる候補遺伝子の探索;胎齢55日のイヌ乳歯・永久歯歯胚を用いて、cDNAマイクロアレイ解析を行い、Total 43,603個の遺伝子群の中から乳歯に高発現している遺伝子201個、永久歯に高発現する遺伝子84個を見出した。さらに、未分化性維持に関与する遺伝子を抽出するために,永久歯に高発現する遺伝子を対象にin situ hybridizationにてイヌ永久歯歯胚組織内における発現局在の解析を始めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度の研究実施項目は予定どおり進行しており、次年度の解析予定である研究項目(4)も一部解析を始めている。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度の研究実施項目に従い、下記のように進めていく。 研究項目(2):乳歯歯胚/永久歯歯胚細胞の歯胚細胞の細胞挙動、テロメア活性による未分化性を解析する。 研究項目(4):研究項目(3) にて抽出した候補遺伝子を用いて、マウス歯胚発生過程における時間軸制御遺伝子の発現ステージと、発現局在をin situ hybridizationにより解析する。 研究項目(5):エレクトロポレーションやアデノウイルス導入系にて候補遺伝子のマウス歯胚細胞、およびマウスiPS細胞への導入を検討し、歯胚発生速度の変動や形態形成、さらには形成組織の偏りなどの変化を解析していく。
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