本研究では、組織再生用として開発したチタンメンブレン上にて細胞が生着・増殖する知見に着目し、従来継代法とは異なるに新しい細胞培養法として細胞を他の媒体上に遊走・定着させる技術を確立した。特にメンブレン間を細胞が遊走移動させる細胞培養の増幅法を確立した。20μmの純チタン膜に剣山型パンチを用いて20μm孔径、ピッチ50μmの貫通孔が形成された多孔性のチタンメンブレン上にマウス骨芽細胞様細胞株を播種して解析を進めた。GFPを用いた観察や免疫染色を用いた解析により純チタン膜上においてもコラーゲンコートされたカルチャーディッシュに匹敵する細胞の生着と増殖を認めた。宿主に還元しての組織再生を目指す。
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