TCGA(The Cancer Genome Atlas)のRNASeqデータベースを解析し、非癌部に比べて癌部で発現上昇を認めるlncRNAを14種類同定した。そのうち6種類のlncRNAを対象にsiRNAを用いたcell viability assayを行ったところ、発現抑制により増殖抑制を示すlncRNAを数種類認め、最も優位な差を認めたlncRNA5を最終候補とした。lncRNA5の発現抑制は口腔癌細胞の遊走、浸潤が阻害し、アポトーシスを誘導した。以上の結果よりlncRNA5は口腔癌の進展に寄与する可能性が示唆され、その分子機構を明らかにするため更なる機能解析を進めた。
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