研究課題/領域番号 |
15K15745
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
藤内 祝 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (50172127)
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研究分担者 |
岩井 俊憲 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (00468191)
大屋 貴志 横浜市立大学, 附属病院, 指導診療医 (40711263)
板宮 朋基 愛知工科大学, 工学部, 准教授 (60583896)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 口腔癌 / 超選択的動注法 / 内視鏡 / カテーテル |
研究実績の概要 |
口腔癌に対する超選択的動注化学放射線療法により咀嚼・嚥下・構音などの口腔機能を温存することが可能となってきたが,カテーテルが腫瘍栄養動脈に確実に留置しなければ十分な量の抗癌剤が腫瘍に到達せず,良好な治療効果が得られないため,カテーテル留置率の向上が本法においてきわめて重要な課題である.そのため,目的とする腫瘍栄養動脈に確実にカテーテルを留置するための新しいアプローチの開発が求められており,本研究では,進行口腔癌に対する超選択的動注法のための新しい血流維持型血管内視鏡を開発してきた. まず,血流維持型血管内視鏡を設計し,分担研究者の愛知工科大学の板宮と共同で浅側頭動脈よりの超選択的動注法に適した血流維持型血管内視鏡のプロトタイプの開発を行ってきた.試作しているのはFiberTech社製の3CCDイメージングシステムFT-203F(光源・プロセッサ装置)に接続可能な直径1.3mmの血流維持型血管内視鏡である,以下のデザインや仕様とした(チャンネルは2つ:イリゲーションチャンネル(ヘパリン生理食塩水注入用)とワーキングチャンネル(ガイドワイヤー挿入用)).開発する血流維持型血管内視鏡は石英系イメージガイド,セルフォレックレンズ,多成分ガラス製ライトガイド,チャンネルチューブからなる挿入部,チャンネル付きグリップおよびイメージングシステム(光源・プロセッサ装置)に接続するリード部より構成した.現在もプロトタイプの血管内視鏡を開発中である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
血流維持型内視鏡を開発中であるが,現在はまだプロトタイプの開発中であるため.
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今後の研究の推進方策 |
血流維持型内視鏡のプロトタイプをまず開発し,その後のファントムスタディに進めていく.
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次年度使用額が生じた理由 |
内視鏡のプロトタイプの開発が遅れているため,予定していた開発費を執行できなかったこと,および予定していた学会への参加ができなかったため.
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次年度使用額の使用計画 |
内視鏡の開発を終えて,ファントムスタディを行い,内視鏡が実臨床に用いることができるかどうか評価を行う予定である.
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