研究実績の概要 |
顔の表情は、社会生活において感情や思考の伝達を行う上で非言語コミュニケーションの手段として重要な機能を果たす。顔軟組織の経年変化を考慮した表情表出時の顔の3次元トポグラフィーの定量評価手法を確立することで、加齢に伴う皮膚の運動力学的特性の変化を反映させたオーダーメイドの矯正歯科治療(顎顔面の形態と機能の改善)の実現が可能になる。今年度は、日本人の女性40名を被験者としてYoung adult群とElderly群に分け、以下のデータ(#1)-(#3)を記録した。(#1) 非接触型3Dデジタルカメラ(Vectra, Canfield, U.S.A.)を用いて、安静時および笑顔表出時の顔面軟組織形態を記録する。笑顔の種類としては過去に本研究室にて再現性が確認されたPosed SmileとMaximum Smileを用いる。(#2) CutometerおよびCorneometer(Courage+Khazaka,ドイツ)を用いて、安静時の顔軟組織の粘弾性および保水量を記録する。(#3) 超音波エコー(東芝メディカルシステムズ社、日本)を用いて、安静時および笑顔表出運動後の口腔周囲の筋群および頬部の筋群における血流動態を記録する。以上の結果について解析を行い、下記の発表を行った。①第16回日本抗加齢医学会総会 横浜 2016年6/10-12顔の皮膚および皮下組織の物理性状と血流動態の加齢による変化:方法論の検討築野喜和子、谷川千尋、岡本圭子、中村裕行、柏田紘明、高田定樹、高田健治②The International Association for ental Research (IADR)June 22-25, 2016 - Seoul, Republic of Korea Dr. Chihiro Tanikawa PhD, and Kenji Takada
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