研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究の目的は、顎骨の劣成長や歯列弓の狭窄を伴う小児に対して咽頭気道の拡大を伴う矯正歯科治療を行い、閉塞性睡眠時無呼吸、胃食道逆流症および呼吸器疾患に及ぼす効果について解明することである。しかし、鹿児島大学病院矯正歯科を受診した小児患者でこれらを有する者が少ないことや、確定診断に不可欠である睡眠検査や内視鏡検査に対する本人と家族の理解を得られず、被験者の確保が困難となった。そこで、音響鼻腔計測法と鼻腔通気度検査を追加して本研究を継続している。その結果、成人被験者30名について、骨格性Ⅱ級の程度と鼻腔通気度との間に有意な正の相関を認めた。今後、小児患者についても調べる予定である。
歯科矯正学