満期妊産婦から採取したヒト臍帯を酵素処理(EZ)により分離し培養を行った(UC-EZ)。継代数2のUC-EZを磁気分離法(MACS)により、間葉系幹細胞マーカーであるCD146陽性細胞の分離を行った(UC-MACS)。2種の細胞とも全ての間葉系幹細胞マーカーが陽性であった。UC-EZではNanog、Oct3/4は陽性だったがSox2は陰性であった。多分化能解析において、2種の細胞ともAlizarin red陽性の石灰化物とOil red O陽性の脂肪小滴の形成を認めた。UC-MACSは全ての間葉系幹細胞マーカーと未分化維持関連遺伝子に陽性で、骨芽細胞と脂肪細胞への高い分化能を認めた。
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