本課題では、フォトニクス技術を駆使し、歯根膜細胞の分化過程における硬組織関連分子の発現を解析した。ラマン分光測定の結果、ヒト歯根膜細胞の硬組織形成過程において、シトクロムcやハイドロキシアパタイトを含む合計4種類の生物分子のモニタリングに成功した。一方で、マウス骨芽細胞を用いた解析から、共焦点レーザー顕微鏡によるI型コラーゲンの局在解析とラマンイメージングの融合によるイメージングに成功した。本研究成果により、多くの生体分子が関与する硬組織形成細胞の分化過程の解析に、ラマンイメージングなどのフォトニクス技術が活用可能であることが明らかとなった。
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