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2017 年度 実績報告書

細胞性バイオマーカーを用いたインプラント疾患の診断とデバイス開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K15767
研究機関徳島大学

研究代表者

木戸 淳一  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 准教授 (10195315)

研究分担者 成石 浩司  徳島大学, 病院, 講師 (00346446)
永田 俊彦  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 名誉教授 (10127847) [辞退]
板東 美香  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 助教 (10510000)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードインプラント粘膜炎・周囲炎 / 疾患診断 / バイオマーカー / 診断デバイス / インプラント周囲溝液
研究実績の概要

平成29年度までに35名のインプラント埋入患者から74個のインプラント周囲溝滲出液(PICF,健常:34個,疾患:40個)を採取した。PICF中のカルプロテクチン(炎症性マーカー)とNTx(骨吸収マーカー)のレベルをELISA測定した結果,インプラント周囲炎サンプル中のカルプロテクチン量と濃度は,健常サンプル中レベルと比較して,それぞれ約4.3倍と約2倍の有意に高い値を示した。また,PICF中のカルプロテクチン量は,プロービング深さ値(PD)や歯肉炎指数値の臨床マーカーと有意な相関関係を示した。NTxの量と濃度も,疾患部サンプルのレベルが,健常部サンプルのレベルより有意に高く,PD値やエックス線検査による歯槽骨吸収率と有意な相関関係を示した。両マーカーのROS曲線分析の結果,カルプロテクチンのカットオフ値が,60.4 ngで感度92.5%,特異度90.9%を示し,NTxでは,1.88 ngで感度82.5%,特異度63.6%を示し,それぞれインプラント周囲炎の炎症と歯槽骨吸収の指標として有用であった。
一方,PICFカルプロテクチンの測定デバイスの開発については,イムノクロマトチップを用いて検討を行った結果,健常部位サンプルでの陰性率は97%であったが,疾患サンプルでの陽性率は43%と高くは無く,同チップの感度の改良が必要であることが分かった。 また,インプラント周囲組織のmiRNA分析については,疾患部位組織の提供を受けてRNA抽出を行ったが,比較対象となる非炎症(健常)のインプラント周囲組織の採取には同意が得られず,miRNA分析を行うことができなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] インプラント周囲溝滲出液中のカルプロテクチンとNTxを用いたインプラント疾患の診断2018

    • 著者名/発表者名
      木戸理恵,坂本英次郎,板東美香,稲垣裕司,二宮雅美,美原智恵,生田貴久,成石浩司,永田俊彦,木戸淳一,湯本浩通
    • 学会等名
      第61回春季日本歯周病学会学術大会

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公開日: 2018-12-17  

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