研究課題
世界で4番目の乳幼児10万人大規模コホート調査「子どもの健康と環境に関する全国調査」(通称、エコチル調査)は、妊娠中からその児が13歳になるまで成長発育や疾病発症等の健康情報や生活習慣等を追跡する前向き調査である。本申請研究では、宮城ユニットに参加している3千組を越える0歳児から4歳児までの小児とその保護者を対象に、全ての健康に関わる環境要因、遺伝要因、社会要因、生活習慣要因等を本調査で、口腔内状況に関わる項目を追加調査で実施し、その内容を収集した。本調査は、日本全国の10万人の調査で有り、その収集したデータに関しては、追加調査も含めてエコチル調査の実施部門がデータベースを構築して、調査結果の入力・確認・管理を実施している。現時点は、最近に妊娠時から出生時の全体調査の結果の確認作業が終了して研究データとして活用可能な状態になった状態である。エコチル調査の宮城ユニットのデータセンターでは、他の幾つかの追加調査テーマを同一の追加調査質問紙にまとめて制作・郵送し、質問紙の回収と個人の確認、データ入力とデータベースの構築、匿名化の作業を実施している。本研究期間では、5歳児の追加調査の自記式質問調査票を制作した。口腔内に関わる調査項目として、第一大臼歯の萌出時期や口腔保健に関与する生活習慣に関わる項目をこれまでの調査に加えている。さらに硬組織性状評価装置の幼児への応用のための改変と設定を実施した。また、宮城ユニットの収録した調査結果を集計して、妊婦に乳幼児の口腔保健の状況と生活習慣等の調査結果を検討した。今回は、データの確認作業の終了時期が研究期間の最終段階となったため、その解析結果が終了時点では十分ではない状態であるが、エコチル調査はあと10年間以上観察期間が継続するコホート調査であるので、本研究終了後も継続して乳幼児の成長を通した大きなビジョンで解析を継続して行く。
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