歯周病原性細菌叢のディスバイオシスへの関与が強く示唆されている歯周病関連菌Filifactor alocisを主たる標的として研究を進めた。まず、F. alocisビルレントファージの単離を可能とすべく、同菌の長期培養が可能となる培地の検討を完了したが、同菌特異的なファージ単離には至らなかった。そこで、F. alocisが、環境中に放出するアミノ酸の一斉解析を実施した。その結果、L-アミノ酸10種、D-アミノ酸4種が同菌から産生・放出されていることが確認され、近傍に存在する歯周病菌の生育をサポートしている可能性が示された。
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