我々は口腔環境の健全化により、消化管、全身の健康につながると考えている。一方、口腔内はさまざまな微生物が繁殖しやすい環境でもあり、常に適切な口腔ケアが必須となる。しかし、日々の口腔ケアには問題も多く、その要因であるCandida等の真菌類を抗真菌薬で抑制することで、口腔環境の適切な管理・維持が可能と考え検討を実施してきた。この結果、抗真菌薬の継続使用により、口腔内の真菌数の減少とそれに伴う清掃状態、粘膜症状が改善され、口腔環境の健全化が確認できた。さらに、便通の改善や体重維持も示され、全身の健康維持を支持する結果が得られた。
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