ベッド上で療養している患者の転落事故は年々増加している。しかし現在の転落防止策は、転落事故の予兆を目的とした研究の取り組みは少ない。本研究は、ベッド上で療養生活を過ごす患者の体動変化を継時的に捉え、転落の予兆に繋がる異常体動を事前に把握し、危険予知・防止につなげるための新たな観察手法の提案を目的とした。本研究により、ベッド上における臥床位置や体動を、ベッドに装着された4脚の加圧状態の変化によりとらえることが可能である示唆された。さらに、投影重心の非線形解析の結果から、ベッドからの転落の予兆を捉えることの可能性も示唆された。
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