看護観察は随時生産できることから,医療の質安全上非常に重要な情報といえる.良質な看護観察となっている看護ナビコンテンツを用いて某県14病院の胃癌手術患者の術直後の観察の記録状況を調査した結果,バイタルサイン・インアウトに関する観察率は高かったが,症状に関する記録率は10~64%(平均29.5%)と低く,看護の質評価が可能であった.1000床の急性期病院で,看護ナビコンテンツを臨床現場で活用した結果,某病棟において,情報収集時間に30分以上を費やしている看護師率が,45.8%から4%に減少していることがわかった.以上より看護ナビコンテンツが,医療の質の改善に有用であることが示唆された.
|